TOEFL iBTって??どんな人におすすめ英語検定?
英語の検定試験といえば、日本では英検・TOEICと並んで人気があるのがTOEFL iBTです。
TOEFLとは、1964年米国非営利教育団体であるEducational Testing Service(ETS)によって、
英語を母国語としない人々の英語コミュニケーション能力を測る試験として開発され、
「読む」「聞く」「話す」「書く」の4つの技能を総合的に判断します。
日本では、英語の能力テストとしては、ビジネスマンはTOEIC中心という時代が長く続き、
TOEFLは留学生に必須のテストというイメージが長くありましたが、
より実践的な英語学習ができるということで見直されてきており、
近年ではTOEICとともに多くの企業などにも利用されるようになっています。
インターネットの発展により、
より多くの人にTOEFLを利用してもらいたいということで始まったのがTOEFL iBTで、
2005年に米国で始まり日本では2006年からスタートしました。
TOEFL iBTとは、アカデミックテストとしてコミュニケ―ションに必要な能力を総合的に判断し、
さらに知識を組み合わせて課題を遂行する能力を評価するなど
英語の知識量ではなく英語を使えるかに焦点を置きます。
TOEFL iBTの特徴としては、
TOEIC同様にテストはテスト会場にてすべてコンピューター上で受験します。
テストの所要時間は4~4.5時間で、全セクションでメモを取ることができ、
Speakinngセクションではマイクに向かって話し音声が録音され、
同時に複数のスキルが試される問題も出題されます。
以前は、一般の方は英検・TOEICを受験する人が多く、
TOEFLは留学生など本当に英語力が必要なレベルの高い試験ということで考えられていましたが、
TOEFL iBTがスタートしてからは受験者層が広がることになりました。
点数の目安としては、120点満点で110点がTOEICでいう990点レベルとなり、
一般的な目標とする80点台がTOEICの740~820点、英検の準1級レベルとなります。
受験に至った経緯
50代の私がこのテストを受験するに至った経緯は、
御多聞に漏れず勤務先の英語公用語化によるもので、
義務付けられたわけではありませんが、
部下に推奨する以上は自分も勉強しなけらばならないということからでした。
私の勤務先ではTOEICもしくはTOEFL iBTのどちらでも選択できましたので、
他の社員とあまりかぶらないようにとの思いもありTOEFL iBTを選択しました。
また、全社員向けにプレテストが実施されたのですが、
ほとんど勉強しない状況で優秀な成績が偶々取れたため、
オンライン英会話を無料で受講できることになったことも、
再度英語学習を頑張ろうと考えた要因でもありました。
英語学習を始める前の私の学力
受験生時代には英語は得意科目であり、
20代後半くらいに会社で実施されたTOEICを受験し700点台すれすれだった記憶がありますが、
それ以降はほとんど本格的に勉強することもなく
20年以上が経過しており、学力は相当に劣化していた状態です。
勤務先の英語公用語化検討段階で行われたプレテストでは、
TOEIC換算で550点というところでしたが、
正直ほとんど勘で答えていましたので実際の実力はもっと下のレベルだと思われます。
ただし、元々は得意科目であったということや、
子供が大学受験のタイミングであったこと、
家内が英文科出身であったことなどから学習環境や
英語学習ツールについてはかなりそろっていましたので、
やればそこそこできるという自信は持っていました。
正直、この年で英語学習することになるとは考えていませんでしたが、
生涯学習の時代でもありやるからには中途半端ではなく
必ず成果がでるようにと気合を入れた次第です。
合格するためにした勉強法
子供が受験勉強中であり参考書には事欠きませんでしたので、
昔懐かしい参考書を手始めに勉強を始めました。
同時並行で、TOEICで800点台を所有している家内おすすめのNHK英語学習で
お馴染みの大杉先生の参考書&DVDを利用して学習しましたが、
これは非常にわかりやすく私のようなやり直しの方にはおすすめの参考書です。
TOEFL iBT対策としては、以前から受講していた勤務先のオンライン英会話と
TOEFL iBT受験用の単語集を使用しました。
これらにより、参考書や学習ツールで苦労するようなことはありませんでしたが、
問題なのは勉強時間をどうやって確保するかということでした。
勉強時間の対策としては、まず特別に勉強時間を確保するようなことはせずに
隙間時間の徹底利用ということを意識しました。
必ず参考書などをカバンに入れておくようにし、
iPhoneではリスニングができるような状態にし、
通勤時間は必ず学習するようにしました。
これにより、約1時間位は月曜日から金曜日まで毎日学習でき、
さらに、仕事での外出時にもできるだけ1人で出かけるようにして
移動時間を勉強時間にあて、訪問先から帰社する際にも30分ほどスタバなどで
コーヒーを飲みながら学習する習慣をつけました。
これらだけでも結構な勉強時間を確保することができましたが、
やはり隙間時間の利用は集中力が発揮しやすいので私の場合には非常に有効でした。
また、勤務先のオンライン英会話については、
通常のオンライン英会話のようなフィリピンの大学生と話すというものではなく、
TOEFL iBTやTOEICに特化されたもので1回当たりの学習時間が
1時間以上かかるものだったため休日を利用して学習しました。
実はこの勤務先から提供されていたオンライン英会話は、
費用は勤務先持ちでしたが受講完了しない場合には1万円自己負担になるシステムであったため、
変に気合いが入り個人的には良かったと思っています。
私のような年代になると多くの方が勉強時間の確保で苦労されると思いますが、
私の場合には会社の英語公用語化で管理職の場合の目標得点などがあったため、
勉強するという動機がはっきりしていたことが幸いしたと感じています。
何らかの動機がなければとても勉強しようという気にはなれなかったと思います。
合格したその後
私の勤務先の場合には、目標得点を取らなかったからといって
何らかのマイナスポイントになるわけではなかったのですが、
私の場合には何とかギリギリで目標得点に到達することができました。
ちなみに、周りの同僚のほとんどは目標得点には到達しておらず、
高得点の人とそうでない人の差が結構あったように思います。
ただし、目標得点に到達した社員に対しては、
再度1年間の英会話スクールに無料で通える権利をもらえました。
英語を勉強したものの、海外にそれほど行く機会が多いわけでもなく、
日常で英語を使うこともほとんどないのですが、
以前に比べると字幕付き洋画やCNNなどが理解しやすくなっていたことには少々驚いています。
おそらく、会社で受講していたオンライン英会話のレベルが結構高いものでしたので
これが効いているのではと感じてますが、このことだけでも十分勉強してよかったと感じています。
これで終わりにするのではなく、仕事でも使えるようなレベルまでもっていきたいですし、
趣味である海外旅行などでも自由に話せることができるようにレベルアップしていく予定です。
その意味では、目標得点を獲得できたことで達成感を持つことなく、
ここが第1歩であり次なるステップへと学習レベルを上げていきたいと思っています。