IELTSとは?
International English Language Testing Systemの略でアイエルツと読みます。
ケンブリッジ大学英語検定機構、ブリティッシュ・カウンシル、IDP Educationの3団体によって共同で運営されています。
アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニング・モジュールの2種類あり、受験者はどちらかを選んで受験します。
同じ日に両方を受験することは出来ません。
アカデミック・モジュールは留学の際に英語力の基準として設定している学校が多く、
オーストラリア、イギリス、カナダ、アイルランド、ニュージーランド、南アフリカ共和国の教育機関やアメリカでも
3000以上の教育機関でIELTSのスコアを用いて留学生を受け入れています。
ジェネラル・トレーニング・モジュールは移民の申請の際に基準となるスコアを設定されていたり、
海外で仕事を探す際に企業に提出する為に必要となります。
試験はListeningは時間30分で問題数は40問、Readingは時間60分で問題数40問、
Writingは時間60分で問題数2題、Speakingは時間は15分~20分で英語がネイティブの人とマンツーマンで約3問について
会話の4ジャンルに分かれています。
試験結果は0から9のバンドスコアで提示され、有効期間は2年間です。
受験に至った経緯
カナダに語学留学をした際にIELTSのことを知りました。
留学期間中は語学学校に通っていたのですが、
自分自身では英語がどれくらい上達しているのかいまいち把握できずに
何か悶々として日々をすごしていました。
留学前に日本でTOEICは受験していたのですが、カナダでは全く無名で、
日本人向けにTOEICの学校はありましたが、
わざわざカナダに来て日本人だらけの学校に行くのもどうかと思い、
語学学校の先生に相談したところIELTSを勧められました。
初めは名前も聞いたことないテストでどんな感じなのか知りませんでしたが、
体験レッスンなどを受けたり、日本に帰国してから取得したスコアをどのように利用できるかなど
調べてIELTSを受験することを決めました。
勉強をするにあたってはアカデミックモジュールにするか、
ジェネラル・トレーニング・モジュールにするのか迷いましたが、
先生からアカデミックモジュールを最初に勉強しておいた方が、
後からジェネラル・トレーニング・モジュールを学ぶ分は
楽に感じると言われてアカデミックモジュールから勉強することにしました。
IELTSの勉強を始める前の私の学力
日本にいた頃はTOEICの勉強をしていましたが、
日本で英語教室に通うなど月謝を払って学ぶことはなく、独学でした。
英語の勉強は、高校までの教育で学校の授業で勉強した程度でしたが、
英語に対して苦手意識や壁を感じることもなく、
OEICの勉強をし始めてからもスコアが毎回上がっていて、
楽しく英語を勉強していました。
英語の勉強を始めた当初は知らない単語も多くあり、
特に読むことは苦手で辞書を使って長時間かけて読み進めていた感じでした。
文法は中学1年から高校3年までの問題集を利用して学びました。
なのでTOEICを学び始めた当初はわからないことも多く、英語に苦戦していましたが、
留学前には英語はある程度わかるくらいになっていました。.
留学してからは、他の日本人より少し上のクラスにいたりと、伸び代は大きかったです。
留学してからは最初はスピーキングは苦手でしたが、
もともとおしゃべりな性格もあり、3ヶ月くらいで日常で困ることなく会話ができました。
なのでIELTSの受験は次のステップへの挑戦のようなものでした。
合格するためにした勉強法
初めは通っていた語学学校のIELTSのコースに入りました。
1クラス15人ほどで80%くらいの生徒がサウジアラビアから来ていました。
授業はリスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの4ジャンルで各90分の授業を受けました。
集団だったのでいまいち個人の苦手なところをカバーしてもらえなかったり、
スピーキングは話す人が毎回同じだったり、
レベルに分かれていないので、生徒のレベルの差も多く内容があってないことも多かったです。
でも、グループレッスンでは発表なども多くあり、
人前で英語でプレゼンをするという勇気が出て、話すことになれることができました。
その後は別の語学学校で個人で教えているコースがあり、そちらに切り替えました。
主にライティングとスピーキングを勉強しました。
ライティングでは先生がトピックをくれるので、家で宿題として文章を書き、
授業で先生がチェックしながら間違ったところを説明してくれます。
微妙な表現や単語のニュアンスなども教えてもらえてよかったです。
スピーキングでは、先生と会話をしながら間違えたところを先生が紙に書いていきます。
その後、その紙を見ながら何をどう間違えたのか説明してくれます。
こうやって言った方がいい点数が取れるなどアドバイスもたくさんもらえてよかったです。
グループではなかなか難しい細かいポイントまで教えてもらうことができました。
ただし、単語は自分で学ばないといけなく、単語を覚えることが苦手で苦労しました。
ライティングでは苦手なジャンルから問題を出してもらい
なるべく難しい単語を多く使うように心がけたり、
友人のメールなどに使ったりと単語を実践で覚えるようにしました。
自分の専門分野に関しては、どのカテゴリーでも良い点数が取れるのですが、
自分の専門分野以外は単語の意味がわかっても基礎的な知識がないのでわからないことが多く、
毎日ニュースを見たり、駅で配っていた無料の新聞をもらって全部読み、
知らない単語を並べてメモに残しておいたりと、
意味の難しい何度も繰り返し書いて覚えるのではなく、
使って見て覚えるように勉強法を変えて見ました。
文法も日本で高校までに学んだものよりもさらに詳しくなり、
本屋で文法ばかり載っている辞書のような参考書を購入し、
微妙なニュアンスの違いについて曖昧になっていたところをクリアにしていきました。
合格したその後
IELTSをカナダで受験して希望のスコアが取れたので帰国し、
帰国後は英語の講師としてインターナショナルスクールで2年間勤務しました。
同時に英語力を生かして翻訳の仕事も貰ったりと、仕事は充実していました。
日本ではIELTSのスコアを持っている人が少なかったので就職の際には全く苦労せずに、
特に教育関係の企業から多くのオファーがありました。
カナダにいた頃は周りの友人とも帰国してからの就職が不安と言っていましたが、
全く苦労することなく、逆に職場見学などをして就職先を選べるくらいのオファーがありました。
その後は子供を指導することに興味を持ち
海外の学校に取得したIELTSのスコアを提出して無事に合格して保育を学びました。
そのあとの就職も以前よりも多くの企業からオファーをもらい全く苦労しませんでした。
結局は自分で会社を立ち上げたほか、
以前勤務していたところにバイトをして人手不足の際のみ勤務したりと充実しています。
IELTSのスコアを取得していたおかげで、周りから珍しい資格を持っていて、
それなりの点数をとっていると思われ、優遇されることも多いです。
翻訳も仕事もTOEICのみ持っていたときよりもお金がいいものがもらえるようになりました。
手に職を得たので自分のペースで要領よく働けるし、収入も上がりました。