万里の長城の成り立ち
万里の長城と言えば中国を代表する世界遺産で世界遺産に登録されるとともに新・世界の七不思議にも数えられるほどの奇妙で巨大な建築物です。この万里の長城が初めてつくられたのが大人気漫画『キングダム』でお馴染み、中国史上初めて中華を統一した秦の始皇帝とされています。
中国は歴史上、中華圏の争いだけでなく北方の異民族(匈奴・突厥・鮮卑・モンゴル帝国・女真族といった先史時代から200年ほど前までずっと)の侵略にあっており、時に配下にしたり、占領されたり、和睦したりの繰返しを何度も何度も行ってきました。
秦の始皇帝の時代も例外なく、北方からの異民族の侵略は中華圏における脅威となっていました。秦の始皇帝が中華を統一する以前に秦と争う戦国の七雄と呼ばれる国のうち北方民族と接していた秦・燕・趙の国にはそれぞれ城壁が長城としてある程度の距離の長さで建設がされていましたが、中華統一後に始皇帝がこれらを一つにつなげて大長城にしたのが万里の長城の始まりといわれています。
この時代の長城は現在私たちが知っているようなレンガ積みの立派な城郭のようなものではなく、馬や人の侵入を妨げる程度の高さを持つ土塁のような形状で、現在の残る長城はは明の時代に建造されたものです。
秦の滅亡後も漢の時代には冒頓単于の匈奴の勢力に対抗するために修復と延長が行われ、南北朝・隋の時代も修復と維持が行われていた。しかし唐の時代には北方民族の勢力が弱まり長城も放棄された状態になったり、また完顔阿骨打率いる女真族の金が力を持ち始めた宋の時代にはより堅固につくられたりもして、その時代の北方民族の勢力の強弱によっ万里の長城もその形を変えていきました。
そして現在私たちが良く知る万里の長城は前述の通り、明の時代3代皇帝永楽帝の時期につくられたものです。モンゴル帝国という世界にまたがる大国家のうち中華を支配していた元を再び北方へ追いやることで成立した国である明は、再びの元の襲来に備えて長城を強化する必要に迫られます。永楽帝の時代1400年から年月をかけて長城は強化されます。今日のようなレンガ積みの長城になったのはこの時代からの物でした。
やがてヌルハチ率いる女真族の後金(のちの清)が長城を突破し明を滅ぼし中華を統一し、北の脅威のなくなった長城は役目を終えて、今に至っています。
現在の万里の長城
現在の万里の長城は世界遺産にも登録される中国を代表する歴史的建造物として観光名所となっています。しかし長城自体の距離がとてつもなく長いため、中国政府もすべてを管理できるわけではなく、観光地として利用される個所に重点を置いて維持管理がなされている現状ではあります。
万里の長城の観光地としてとくに有名なのは八達嶺と呼ばれる場所です。この八達嶺の場所は北京から北に数十キロ行ったところにあるので、北京からおよそ1~2時間ほどで行けます。日本人で万里の長城に行ったことのある人というのはほとんどこの八達嶺に訪れているのだと思います。観光地らしく入り口付近には物売りや店などが立ち並び中国語でガンガン話しかけられます。
長城に行って実際に実物を見てみると、まずその高さに圧倒されると思います。およそ5~6mはあるんじゃないかという高さでレンガがきっちりと積まれる様相は、長城の全体像が見えない入口においてそれだけでも驚きます。入口から階段をのぼり長城の上に上がると万里の所以たるその長さを実感できる光景に出くわします。万里の長城は山の稜線に沿って建てられた起伏にとんだ建物ですので場所によっては平坦であったり急勾配であったりするのですが、ここ八達嶺の長城は入り口から敵台と呼ばれる数百メートルごとに置かれる長城の見張り台までが結構な急勾配の上り坂となっています。ですから下から敵台を見上げると長城の長さを肌で感じることができます。そしてこれが万里の長城のほんの一部にすぎないという情報を得ているので、より一層万里の長城の巨大さを痛感するのでもあります。
そして敵台まで続く坂を登って行くのですが、これが目で見るのと歩くのでは大違いの物凄い急勾配で、お年寄りはちょっとつらいんじゃないかとも思えるほどです。 そんな苦労に耐えて到着した敵台で見にした景色は、戦いに使われていた建造物だということを実感させる本当に遠くまで見渡せるもので、中国の歴史を勉強しながら想像していた景色がそこにあらわれたことに大変感動したのを覚えています。
万里の長城を一度は訪れてみましょう
万里の長城は中国が誇る世界遺産で日本人なら必ず一度は耳にしたことあるものだと思います。しかしながら意外と訪れたことのある日本人は少ないようで、もっとこの偉大な世界遺産を実際に体験すべきだと思います。
まあ中国(北京)への旅行となるとあまり身近ではないかもしれませんが、距離は近いですし、治安もそれほど悪くありませんし、ホテルもきれいで、料理も中華料理なのでおいしいです。デメリットは大気汚染がひどく、やたらと渋滞はしていますし、日本語はまるで通じません。
それでも良くも悪くも一度は万里の長城の訪れてみたほうがいいと思います。山の尾根にずっと連なる歴史の痕跡をみると、いつの時代も周りの列強から侵略者される恐怖と戦っていた中華の歴史の一端を垣間見ることができます。歴史に興味がない人でもただそこに連なる巨大な建築物の存在感だけでも圧倒される体験を出来ると思います。
ですから日本人の方々には恐れずに北京へどんどん観光していってほしいと思います。北京には万里の長城以外にもたくさんの観光スポットがありますのでいろいろ出かけてみるのもいいかと思います。
現在の中国と日本の関係上いろいろな感情が両国の人々にあるかと思いますが、それを抜きにして世界の遺産としての「万里の長城」を訪れることをお勧めします。
万里の長城行ってみたいけど、なかなか・・・。そんな人におすすめなのがVRゲーム!
今回は中国の万里の長城をご紹介しましたが、
万里の長城って全長どのくらいあるかご存知でしょうか??
実は、現存するだけで6259.6キロもあるんです!
日本の端から端までが約3000キロですので、日本を端から端まで往復するくらいの距離です!
笑っちゃうくらい長いですよね(笑)
そんな巨大建造物を重機も車も何もない時代に作った中国の人たちはすごいですが、
車や飛行機のある現代でもなかなか、万里の長城の全貌をみるってのは難しいと思います。
しかし、万里の長城の全貌を見てみたい!というからもいるのではないでしょうか?
そんな方におすすめなのがGoogle EarthのVR版「Google Earth VR」です!
そもそもGoogle Earthとは、PCやスマホなどで自分が見たい地点の景色などを見れる
人気のアプリケーションです!
例えば大阪城ならこんな感じで見ることが出来ます!
画像元:Google Earth
普通に写真見ているもみたいではないですか??
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これはブラジル・リオデジャネイロの有名なマリア像をGoogle Earth VRで見た画像ですが、
凄くないですか?(笑)
これは実際に行っても見ることの出来ない景色ですよね?
これが出来るのは、今のところGoogle Earth VRだけです!
現地にはなかなかいけないけれど、世界遺産に行ってみたい!という方に
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