「フィレンツェ歴史地区」 中世の街並みがそのまま残された味わいのある歴史地区!

イタリアの古都フィレンツェはその旧市街全体が「フィレンツェ歴史地区」として世界遺産に登録されています。いったいどんな街でどういう見どころがあるのかなどを
ご紹介していきたいと思います。

フィレンツェ歴史地区へのアクセス

イタリアのトスカーナ州にあるフィレンツェへは、日本からの直行便はありませんが、ヨーロッパ主要都市からの経由でフィレンツェのペレトラ空港へ行く事ができます。空港から町中までは車で20分と近くて便利。また、街の中心地にフィレンツェ中央駅があるのでミラノやローマなどの都市から列車や長距離バスで行く事もできます。ローマからフィレンツェまでは特急列車で約1時間半、乗車時間も適度なので列車の旅をしてみたい方におススメです。

フィレンツェ歴史地区の見どころ、その1「大聖堂」

花の聖母教会というニックネームで親しまれているのがフィレンツェの大聖堂です。旧市街の真ん中にあるので、その全体像を写真に納めるにはフィレンツェの市街を眺める事が出来る、市街のミケランジェロ広場からの遠景しか無理、というくらいの巨大な教会です。夏のバカンス時には入場に行列ができている事もありますが、並んででもぜひ中に入って見ましょう。大きな丸屋根に登る事ができ、途中で丸屋根に描かれたフレスコ画を間近に見る事が出来て感動もの。丸屋根に登りきると、目の前に教会の鐘楼である、ジョットの鐘楼が見え、旧市街の赤茶色の屋根が続く、登った人にしか分からない絶景が楽しめます。映画「冷製と情熱の間に」の待ち合わせ場所になったのが、この大聖堂の丸屋根でした。

フィレンツェ歴史地区の見どころ、その2「ウフィッツィ美術館」

メディチ家の膨大なコレクションを堪能できるのがウフィッツィ美術館です。ルネッサンス時代の珠玉の絵画が展示してあり、展示室が50近くあるので、好きな方は一日でも観て回れますがそのほとんどが宗教画なので好みが分かれるかも知れません。有名な絵画だけ見たいという方には、ボッティチェリの「ビーナス誕生」や「春」ミケランジェロの「聖家族」レオナルド・ダ・ビンチの「受胎告知」などを押さえておきましょう。有料で音声ガイドがあるので、
解説を聞きながら観るとより理解が深まるので興味がある方にはおススメです。

フィレンツェ歴史地区の見どころ、その3「シニョーリア広場」

フィレンツェの街歩きをしていると、何度となく通りかかる事になるのがシニョーリア広場です。ローマ共和国時代からフィレンツェの政治の中心地だった場所で、フィレンツェ共和国時代からの建物が多く残った歴史的な広場です。一番大きな建物は現市役所でもある、ヴェッキオ宮殿で内部の見学をする事もできます。広場の正面にはミケランジェロのダビデ像のレプリカがあり絶好の写真ポイントです。大聖堂からシニョーリア広場に続く道がフィレンツェの目抜き通りになり、ブティックやお土産屋さん、評判のアイスクリーム屋さん、スーパーなどが並んでいます。ほぼ碁盤の目のように作られた街なのでとても分かりやすく、どこを歩いていても中世を感じさせる街並みが素敵です。

フィレンツェ歴史地区で買いたいお土産品

日本でも有名なサンタマリアノヴェッラ薬局の製品の歴史は何と800年以上、オーデコロンの発祥と言われるアックア・デラ・レジーナや、石鹸、ボディーケア、スキンケア製品などを歴史と雰囲気のある本店で選んで見ましょう。フィレンツェは皮製品でも有名なので、街のあちこちに革製品のお店があり、安く買いたい方はサンロレンツォの露店街を覗いてみると掘り出し物が見つかるかも知れません。フィレンツェ中央市場には、トスカーナ地方のワイン、チーズ、お菓子、パスタ、香辛料などの食材がたくさん売られていて、お土産用に可愛いパッケージに入っているものもあるので、必見です。

フィレンツェ歴史地区で食べる。

内陸部なので、肉料理や豆料理が有名です。特に絶対に食べておきたいのが、ビステッカアラフィオレンティーナ、フィレンツェ風ステーキです。キアナ牛のTボーンステーキで、豪快に炭火焼きされた肉汁たっぷりのビステッカは、フィレンツェならでは。人気店は予約が必須です。大きめなので日本人ならシェアして食べて丁度くらい。二人で行った場合は前菜を二種類、ステーキを一つ、デザートを二種類にワインと水、といったオーダーが適当。お肉の味をしっかり楽しみたい方は前菜に食べすぎないように、パスタではなくてサラダにするのがおススメです。冬になると屋台も出て、フィレンツェの風物詩のようになるのがランブレドットというモツ煮込みのサンドイッチです。牛の第四胃袋を煮込んでシンプルに味付けをしたもので、上手に下処理してあるので、臭みが全くなく臓物は苦手、という方もぺろっと食べれちゃう美味しさです。中央市場内には常設店があるので、ぜひ試してみましょう。街角にあるバールでは、夕方になるとアペリティボを楽しむ人たちでにぎわうようになります。ワインやビールなどを頼むとおつまみがついてくるのが人気で、美味しいおつまみのお店には人だかりができているのですぐにわかります。