世界的に有名で日本でもテレビで見かけることが多いグランド・キャニオン。
そのグランド・キャニオンがある公園がグランド・キャニオン国立公園で1979年に世界遺産に登録されました。
今回はそんなグランド・キャニオン国立公園についてご紹介します!
グランド・キャニオンの長すぎる歴史
グランド・キャニオン国立公園はアメリカのアリゾナ州北西部に位置しておりアメリカで最も古い国立公園の一つでもあります。
大自然の驚異を表してるその見た目、壮大さは実際に目にした人の心に大きく印象付けられます。
グランド・キャニオンの歴史は長く、約7000万年前にコロラド高原周辺一帯が地殻変動により隆起し、4000万年前にはコロラド川によって浸食され、そして現在のような形に形成されたのは200万年前まで遡ることとなります。
谷の深さは平均すると1200メートル、最も深い所では1800メートルにもなり長さは446キロメートルにも及びます。この長さは日本に置き換えると東京から琵琶湖までの長さに匹敵します。
グランド・キャニオンと人々の歴史
グランド・キャニオン周辺には古くから人が住んでいたのですが、アメリカやヨーロッパの人々にとっては未知の領域とされていました。
その歴史の中でネイティブ・アメリカンが住んでいたと確証できるのがおよそ4000年ほど前からとされておりその後、西洋人がこの地を訪れたのが約450年前となっているのでグランド・キャニオンと人との歴史はあまり長いものとは言えません。
日本からグランド・キャニオンへ行くには!?
日本からはラスベガスもしくはロサンゼルス空港などの各都市部から乗り継いでグランドキャニオン空港まで行き、そこからはシャトルバスが運行しているのでそれに乗車すれば到着できます。
シャトルバスは15分から30分の間隔で早朝から日没まで運行しているので慌てずゆっくりと間違えないように乗って下さい。しかし、ルートや季節によっては運行状況が異なる場合があるので情報誌で細かく確認しておく必要があります。
日本との時差は約17時間で半日以上違うので時差ボケは必ずしてしまいます。
二つの観光地ノース・リムとサウス・リム
グランド・キャニオンへは年間約400万人もの観光客が訪れているのですが、深い谷というイメージが強く観光する場所があるのかどうか、いまいち分からないですよね?
実はグランド・キャニオンはノース・リムとサウス・リムと二つの場所に分けられているのですが、この二つのうち観光客が多いのは圧倒的にサウス・リムになります。
何故かというと、観光雑誌にも載るような絶景のビューポイントがこのサウス・リムに固まっており、遊歩道も整備されているので観光しやすくなっているのです。
そのためか、ノース・リムには一か所しか宿泊施設がないのに対しサウス・リムには六か所もあります。
その他にもスーパーマーケットや銀行などサウス・リムには旅行者向けの施設が整っているのです。
そしてこの二つの場所は気候にも違いが出ており、標高約2000メートルのサウス・リムは一年中訪れることが可能ですが、一方のノース・リムは標高約2500メートルとなっているので冬になると積雪のため閉鎖されてしまいます。
しかしノース・リムも十分楽しめる場所なので落ち着いた観光がしたい方にはもってこいの場所であります。
必ず見ておきたいグランド・キャニオン観光名所!
・ヤバパイポイント
ヤバパイポイントはグランド・キャニオンで最も有名なビューポイントです。
突き出た崖の部分があるのでそこから谷底を見下ろすことができるのですが、その光景がスリリングで圧巻されること間違いありません。
シャトルバスもこの場所に停車するので立ち寄りやすい場所です。
・マーサポイント
早朝にくると美しい光景が見られる場所であるマーサポイント。
ここではグランド・キャニオンから日の出を見ることができるので朝早くから奥の観光客で賑わっています。
・ホピポイント
日の出が美しければ夕焼けも美しいはずです。
このホピポイントではグランド・キャニオンの夕焼けを見ることができる場所ですがシャトルバスも停車するからか、日の出よりも見に行きやすいからか、非常に混雑しています。
しかし、オレンジ色の太陽に照らされたグランド・キャニオンは一際美しいので一見の価値はあります。
・ツサヤン遺跡とミュージアム
グランド・キャニオン国立公園内で博物館と遺跡がある場所です。
ネイティブ・アメリカンが生活していた当時の建物「ツサヤン遺跡」があり、その横の博物館にある「ツサヤンミュージアム」ではネイティブ・アメリカンの生活に関するものが展示されています。
・ウォッチタワー
サウス・リムの最も東にある塔がウォッチタワーなのですが、その名の通り展望がメインとなっている塔です。
ネイティブ・アメリカンの住居を模した作りとなっていて内部には様々な壁画が存在しています。
展望台からはグランド・キャニオンの美しい景色が一望できるので最東端まで行く価値はあります!
壮大な自然を一生に一度は見ておきたい!
この他にもグランド・キャニオンには景観だけでなく355種の鳥類、9種の両生類、89種の哺乳動物、17種の魚類、そして1500種以上の植物が生息しているので壮大な自然と触れ合うこともできるのです。
このようにグランド・キャニオンでは沢山の自然の美しさ、そして貴重な歴史を学ぶことができます。
一度グランド・キャニオンを訪れて、素晴らしい自然の壮大さを目の当たりにしてみませんか?