「ウルル-カタ・ジュタ国立公園」 歴史と七色のウルルが神秘的なアボリジニの聖地

ドラマ「世界の中心で愛を叫ぶ」で日本でも評判になったウルル=カタ・ジュタ国立公園にあるウルル(エアーズロック)。
ここでは壮大な自然と美しい景観を見ることができます。
今回はそんなウルル=カタ・ジュタ国立公園の魅力についてご紹介していきます。

「エアーズロック」から「ウルル」へ

ウルル=カタ・ジュタ国立公園はオーストラリアのほぼ中心にあり、1987年に世界遺産に登録されました。
その中でも有名なのがウルルなのですが「ウルル」という名称よりも「エアーズロック」のほうが馴染み深いですよね?
全世界的にもエアーズロックという名称の方が使われていたのですが世界遺産となったことで文化的側面が見直されることになり、アボリジニの文化を尊重しようという事で世界の中心を意味するウルルの名称で呼ばれる流れとなりました。

壮大な二つの巨岩!

ウルル=カタ・ジュタ国立公園にあるウルルは地球のへそとも呼ばれており、オーストラリアの先住民であるアボリジニにとっては重要な聖地の一つでもあります。
また、古くよりアボリジニが居た痕跡を多数残している文化的な場所となっています。
ウルルの他にもカタ・ジュタと呼ばれるウルルと同様の岩石の山もあり、こちらも観光名所で有名です。

日本からウルル=カタ・ジュタ国立公園のアクセス

ウルルのあるウルル=カタ・ジュタ国立公園へ行くにはエアーズロック空港までいくのが一般的です。
日本からの直行便は無いのでケアンズもしくはシドニーから国内線に乗り継ぎ、シドニーから約3時間30分、ケアンズから約2時間30分でエアーズロック空港に到着できます。
そこから時間に余裕がある場合はウルルの近くにあるアリススプリングスという町に立ち寄り、そこからバスもしくはツアーで行く方法とレンタカーを借りて行く二つの方法があります。
しかし、アリススプリングスからウルルまでは約500キロメートルという長距離でしかも炎天下の中、砂漠地帯のドライブとなるのでエンジンがオーバーヒートしたりダイヤが暑さでバーストしてします可能性もあるのでオススメできません。
エアーズロックにはエアーズロック・リゾートと呼ばれるホテルやキャンプ場があり、価格帯やタイプが違うので自分に合った宿泊施設を選ぶことができます。

色んな場所からウルルを見よう!

この他にもウルル=カタ・ジュタ国立公園の風景を楽しむ方法がいくつかあり、アボリジニガイドの案内によるウォーキングや熱気球やヘリコプターで上空から楽しむ事も可能です。
砂漠周辺ではハーレー・ダビッドソンやラクダに乗って巡ることも可能で好きな方法でウルル=カタ・ジュタ国立公園を楽しむことができます。
また、ウルル=カタ・ジュタ国立公園には厳しい環境にも関わらず、多種多様な動物や植物が生息しており貴重な動物たちを生で見ることが可能です。
特に鳥類に関しては170種類以上も生息しており、鳥たちの楽園となっています。
この他にもディンゴやワラビー、カンガルー、エミューたちも見ることができ、その動物たちの役割をウォーキングツアーでパークレンジャーから学ぶことができます。

ウルルとカタ・ジュタはどんな場所!?

ウルル(エアーズロック)
ウルルに登頂することも可能ですが、オーストラリア先住民がこのウルルを聖地としてとても大切にしているので文化的伝統を尊重するため登頂するのを勧めてはいません。
また、アボリジニによる文化的もしくは宗教的な行事が行われている間は入山することができず、宗教的な理由から撮影禁止の場所もあるので注意が必要です。
登頂せずとも眺めるだけでもウルルは美しく、光のあたり方によっては七色に変化すると言われています。
特に美しいウルルを見るには朝焼け、もしくは夕焼けに染まったウルルは絶景で空の色と相まって神々しい姿を見ることができます。
ウルルを作り出している砂岩は多くの鉄分を含んでいるので見た目は酸化した鉄分という証拠の赤色をしています。
標高は868メートル、周囲は9.4キロメートルと大きく英名である「エアーズロック」という名前の語源は、イギリスの探検家が発見した当時の南オーストラリア植民地首相であるヘンリー・エアーズにちなんだものです。

カタ・ジュタ(オルガ山)
「多くの頭」という意味を持つカタ・ジュタはウルルと同じくアボリジニの聖地となっていて、夜間に多くの儀式が行われています。
約3500ヘクタールにも及んでいる大地に大小36もある巨大な岩山がの群れが点在しています。
もともとカタ・ジュタとウルルは一つの巨大岩盤だったとされており、それが長い年月を経ることによって浸食され現在のような形に形成されたとされていますが、地底深くでは実は今も繋がっているのではないかと言われています。
英名の「オルガ山」という名前の語源はドイツのヴュルテンベルク王妃オリガにちなんで名付けられました。

ウルル=カタ・ジュタ国立公園で非日常感を味わおう!

ウルル=カタ・ジュタ国立公園には美しい景観のウルルとカタ・ジュタうを見ることができ、先住民であるアボリジニについての文化も学ぶことができます。
特にウルルは赤い表面にキレイな空の色が反射して赤色だけでなく、パープルやピンク、ダークレッドへと時間帯によっての変化も見ることができるので一日中ウルルを眺めていても飽きることがありません。
一度ウルル=カタ・ジュタ国立公園で神秘的な景観を見に行ってみてはいかがでしょうか?